YUKIKO KOIDE PRESENTS : 小出由紀子事務所

artist

Junko Yamamoto
山本純子(1972, 日本)
山本純子の作品の魅力は、みごとに単純化されたフォルム、自由な色、大胆不敵な平面設計、そして、フェルトを切り抜き、布地に縫い付ける、高度に触覚的な仕事ぶりだ。これらのことは彼女の自閉症と関わりがあるのかもしれない。自閉症の人のなかには、視覚的記憶に優れ、まるで頭の中にデジタルカメラを内蔵しているかのように記録・再生できる人がいる。また、自閉症の人たちは皮膚感覚が並外れて鋭敏だと聞く。母親が自宅で手芸の仕事をしていたので、縫い物をする母親の姿を見て育ち、家の中には手芸の材料がふんだんにあった。ある日、純子は好きな色のフェルトを取り出すと、やおらアップリケを始め、家族をびっくりさせた。モチーフは食物や台所用品、道具類などだ。日常生活で眼にしたものや、画集や雑誌で眼にしたものを記憶していて、一気呵成にフェルトを切り抜く。言葉によるコミュニケーションが苦手な山本純子が繰り広げるフェルトの「手触り」の世界。
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