アール・ブリュットが歴史に登場したのは1945年、今から60年前のことだ。
フランス人画家ジャン・デュビュッフェは、社会の周縁にいる人々が作る、内面からほとばしる芸術を「アール・ブリュット」と命名した。
加工されていない、生の芸術。
これこそ真の創造と熱狂したデュビュッフェは生涯を賭してその蒐集を行った。
その提唱から60年を経て、この秋、東京で展覧会が開かれている。
パリの映像作家ブルノ・デシャルム氏が蒐集した2,000点を超えるコレクションから、えりすぐりの59作家80余点を展示。
アドルフ・ヴェルフリやヘンリー・ダーガーらの巨匠に加え、東欧や日本の新紹介作家も並ぶ。
人間の創造性の本質をめぐる、大いなる謎を照らすアール・ブリュット。
その魅力を堪能したい。