Katsuhiro Terao Draws Mirage
寺尾勝広「蜃気楼」
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* Katsuhiro Terao : Colum-posts of four stories. 2005. Pen on paper. 35 x 35 cm. |
小出由紀子事務所

寺尾勝広(1960 年)は溶接工だった。
20代には、父親が経営する工場で働き、充実した日々を送る。
工場の廃業、両親の死を経て、現在は大阪市にある知的障害者のための施設〈アトリエインカーブ〉に通う。
溶接工時代の幸福を手繰りよせようとするかのように、鉄骨構造図面を描き耽る。
それは、寺尾にしか見えない蜃気楼。